2021年8月24日の東京パラリンピック開会式当日、航空自衛隊アクロバットチームのブルーインパルスが、東京オリンピックに引き続き東京上空をフライトします。東京オリンピックではオリンピックシンボル、5輪の輪を描きましたが、パラリンピックではパラリンピックのシンボル「スリーアギトス」のようなマークを、カラースモークで描きます。8月19日の本拠地 松島基地での訓練の様子です。
ブルーインパルス格納庫前には、予備機を含む7機のアクロバット仕様T-4が並んでいました。あとの3機は格納庫。
松島基地の南側の堤防へ
オリンピックでは、5色それぞれの予備機+隊長機で、ノーマルT-4 2機を合わせて12機体制でしたが、パラリンピックでは3色のみとなり予備機は3機でよいので、9機でフライトするNOTAMが出ています。現在アクロバット仕様T-4は10機あり、IRAN入りもないので全機アクロバット仕様T-4でフライトを実施します。
午前8時前、6機のT-4がエンジンスタート、RWY07へタキシング
6機、インディビジュアルノーマルテイクオフ。1番機 #686
2番機 #790。基地でのローカル訓練なので、尾翼の番号のステッカーは張られていないか適当です。
3番機 #690。690は7月25日のオリンピック開会式のフライトでブラボー編隊の5番機だったので、ステッカーもそのまま。
4番機 #666。666もブラボー編隊の4番機のまま。
5番機 #692。692はブラボー編隊の2番機でした。いつ「6」のステッカー貼る機会があったのでしょうか。
6番機 #697
エコーデルタで一旦洋上へ
エシュロン隊形で基地上空へ。カラースモークではありませんでした。
2機づつブレイク
3つに分かれます。
パラリンピックのシンボル。スリーアギトスです。
2回目
2回目もバッチリ。オペラからベリーグッドの声。当日は赤、青、緑のカラースモークを使用します。
ただ、先日の防衛省の記者会見で、「パラリンピックの開会式当日のフライトは、特定のシンボルを描くようなフライトは実施しないので、密にならないところから見て」と案内がありました。あんまりパラリンピックのシンボルに似てないからそういうことにしたのか、オリンピックの時に人が集まりすぎたので適当な嘘発表してるのかはわかりません。なので、公式にはこのマークはスリーアギトスではない、ということになります。無線では「ライトエシュロンローパス」とコール。
続いてエコーデルタ隊形へ
洋上から基地上空へフライバイ
この隊形で、東京タワーやスカイツリー、東京駅上空をフライトする予定です。東京23区なら、空が開けていればどの場所でも見ることができるでしょう。
つづいてダイヤモンドダーティーローパス
ギアを出して密集し、低空でフライト
これはオリパラに関係のある訓練だったのでしょうか?
ついでにやってみただけなのかは不明
360度ターン
パラリンピックのフライトは、NOTAMでは2000feet~4500feetと告知されています。スカイツリーの高さと被ります。オリンピック閉会式、パトルイユ・ド・フランスの500feetでのフランス・パリ エッフェル塔周辺のフライトに触発されて、なんてことはないでしょうが。
ここで、1stの訓練は終了
全機着陸しました。
合間の時間で21SQのF-2ローカルフライト
AAM-3のキャプティブ弾積んでました。
ACM訓練してたんでしょうか
5機ほど上がりました
10時30分、2nd。
先ほどと同じく6機が離陸。
ふたたびスリーアギトスの訓練
おそらく新宿の都庁や、国立競技場の上空でこの科目を披露するものと思われます。
フルサイズ24mm
2回目のパス。広角レンズに切り替え。15mm。
15mmでちょうどよく収まるサイズ感です。撮影場所と当日の高度にもよりますが。
1stと同じくエコーデルタローパス
2ndもカラースモークは使用せず。この日、結局カラースモークは使用しませんでした。
1stで実施したダイヤモンドダーティーローパスは行わず、3パスしただけで着陸となりました。時間も20分弱。
F-2のローカルフライトが続きます。
外来機も特になし
U-125Aも基地や矢本上空をグルグル
お昼。松島基地公式Twitterで、3rdの訓練は洋上に変更との告知。マニアの皆様は一斉に帰宅。ブルーパッド前に残ったのは、ブルーインパルスパイロット追っかけの奥様方と、何も知らずに訪れた普通の方々。何も知らずに訪れた方に、アクロバットフライトが始まるのか?と聞かれたので、この方々は押しのパイロットに手を振るの待ってるだけで今日は基地上空でアクロバットフライトはないですよ、とお伝えしました。
3機が離陸。パラリンピックは関係なく。メトロで1機が天候偵察。2機が洋上で訓練を実施しました。
入間基地への展開は8月20日となりました。