RIAT 2018 Royal International Air Tattoo 開催レポート・行き方ガイド

2018年7月13日(金)~15日(日)にイギリス フェアフォード空軍基地で開催された世界最大のエアショー「RIAT2018(Royal International Air Tattoo)」の記録です。金曜、土曜、日曜の3日間開催され、土曜、日曜の2日間参加してきました

会場への行き方、プログラム、展示機、会場の雰囲気を紹介します。

RIATとは

世界最大のエアショーと呼ばれるだけあって、世界30カ国から300機以上の軍用機が集まり、朝10時から午後6時過ぎまで8時間以上展示飛行を続けるという、航空ファンにはたまらないイベントです。本当にひたすら飛び続けます。5分以上展示飛行が途切れることが、ほぼありません。お昼ご飯の買い出しや、トイレに行く暇もありません。よく言われてますが、どんな飛行気好きでも午後には飽きます。あとは耐久戦。会場は常に順光なので、望遠レンズを使った筋トレがずっと続きます。でも終わったら、やっぱりまた行きたくなります。そんなRIATへのアクセス方法を紹介します。

RIATへは日本からのツアーやロンドンからレンタカー、最寄り駅からのシャトルバスなどでアクセスすることになります。今回は個人旅行で、ロンドンを拠点に鉄道とシャトルバスを利用する方法を記載します。

イギリスへのアクセス

イギリス-ロンドンヒースロー空港へは、JAL、ANA、ブリティッシュエアウェイズ(英国航空)が羽田・成田から直行便を運行しています。ブリティッシュエアウェイズが一番安く、16~18万円、JAL・ANAが17~19万円程度でしょうか。直行便なら取得する有給日数を減らすことができますし、機内に日本語が話せるクルーがいるので安心です。乗り継ぎならもっと安くなります。アシアナ航空を利用し、韓国インチョンで乗り継ぐと、サーチャージ・税金込で9万円台。そこはお財布や仕事の状況と相談しましょう。

最安で「ヨーロッパ観光無しRIAT2日間弾丸ツアー」に行くなら、東京-ロンドン航空券 10万円 + ホテル2泊 3万円 + RIATチケット2日分 1.3万円 + GWRの電車4,000円 + ヒースローコネクト3,000円 = 総額15万円(+食費)でしょうか。地方発だと羽田往復で+2万程度見ておけばいいでしょう。300機が15万円の費用で見れるなら1機500円程度です。地方の自衛隊の航空祭に行くより断然コスパが良いですし、何より日本では絶対見られないような飛行機がウジャウジャ飛んでます。

スウィンドンへ

RIATが開催されるフェアフォード空軍基地は、「スウィンドン」という町の近くにあります。この「スウィンドン」まではロンドンから西へ約100km、鉄道で1時間ほど。可能であればこのスウィンドンにホテルを取るのが良いでしょう。普段は田舎町なのでホテルの数は多くなく、RIAT期間は早々にホテルが埋まります。私は最初スウィンドンにホテルを取りましたが、オーバーブッキングでExpediaから一方的にキャンセルされたので、ロンドン パディントン駅の近くにホテルを取り直しました。

土曜日と日曜日の2日間、ロンドンから電車とシャトルバスで通いました。

ロンドンが拠点ならパディントン駅周辺が便利です。ただしパディントンのホテルはお高め。

スウィンドン行きの列車は、このパディントン駅が始発駅です。ヒースロー空港からのヒースローエクスプレスやヒースローコネクトもこの駅が終着駅なので、イギリス入国後に1度は訪れるでしょう。

列車を運行するのは「GWR」という会社。日本のJRのような元国営の鉄道会社です。事前にGWRのWebサイトからチケットを購入しておきました。金曜・土曜は始発が06時30分頃ですが、日曜日は07時57分になります。日曜日は会場入りが展示飛行開始後になってしまいました。

チケットは、事前にオンラインで購入しました。複数運賃がありますが、今回は「Super OFF-Peak」という安い往復チケットを購入しました。往復約7,000円。座席指定はせず、自由席に乗ります。ちなみに土曜日は行き帰りとも空いている座席がたくさんありましたが、日曜日は空きが無くデッキに立ち乗りとなりました。指定席の場合、「Advance」 という11.5ポンド(1,500円)の運賃もあります。こちらは選んだ時間の列車にしか乗れませんが、安くなっています。日本の鉄道とは異なり、指定席のほうが安く、飛行機の運賃に近いイメージです。

パディントン駅の券売機に、購入時のクレジットカードを挿入し、事前にメールで送られてきていた予約番号(reference number)を入力してチケットを受け取ります。「Super OFF-Peak」ならWebサイトから指定した時間には特に意味がありません。Peak時間以外の列車の自由席に乗車できます。

イギリスの鉄道、プラットホームの番号が出発直前までわかりません。みんなこの掲示板の前で、自分の乗る電車の表示が「Please wait」から「Platform XX」に切り替わるのを待ちます。

「Swindon」と書かれている電車を探して、プラットホーム番号が表示されるまで待ちましょう。

プラットホームがわかると、待っていた人たちが一斉に動き出します。自動改札にチケットを通してホームに入り、車両に乗り込みます。この車両、ドアはノブを回して自分で開く必要があります。

進行方向とシートの向きはバラバラです。座席に紙が挟まっている場合、指定席になります。紙が挟まっていない座席に適当に座ります。出発してしばらくすると、車掌さんがチケットを確認しにきます。無言でチケットを見せればOKです。

外に出るとき、ドアは内側から開きません。窓をおろして、外のノブを回してドアを開けます。意味がわかりません。また、トイレの汚物は線路に垂れ流しです。「駅では水を流すな」とトイレに書かれています。

たまに、日立製のClass800で運行することがあります。こちらは綺麗です。

Class800は指定席の場合、座席横の表示パネルにその旨が書かれています。トイレも日本のものと同じですし、ドアも自動です。

シャトルバスでフェアフォード

パディントン駅を出発して約1時間、午前07時29分にスウィンドンに到着。始発の電車なら乗客の殆どがRIAT目当てでスウィンドンで降りるので、一緒に出てついていきましょう。駅からSwindon Bus Stationまで5分ほど歩きます。ここでシャトルバスの列に並びます。トイレもあります。

バスはどんどん出発していくので、列に並んでいる時間は5分ほどでした。係の人に、事前に購入し印刷しておいたRIATのチケットを見せます。シャトルバスの乗車券を含んだチケットを購入していたので、見せるだけでOKでしたが、シャトルバスのチケットを含んでいない場合は直接現金で購入することもできます。

チケットはメールでPDFファイルが送られてきています。事前に日本で印刷してくるように。高いエリアのチケットは何かパスのようなものが日本に郵送されてくるみたいですが、一番安いチケットでは特に何も届きませんでした。

なぜか2015年の表示。まわりの外人が「Back to the future…」とか言ってました。

バスの席は自由席。せっかくなので2階席の最前列に座ってみました。楽しいです。ちなみにさっきの始発の電車と、そこから乗り継いだこのバス、日本人だらけです。

木にボコボコぶつかりながら進みます。基地周辺の道路は交通規制がかかっており、シャトルバスが優先して走れるようになっているので渋滞しません。40分ほどで基地に到着します。

RIAT会場へ入場

会場到着。08時16分にセキュリティチェック列最後尾に並びました。

シャトルバス組はイエローゾーンに到着します。すでに入場は始まっています。ここで15分ほど並びます。セキュリティチェックではチケットのバーコードスキャンと荷物検査、X線検査があります。

08時35分、会場に入りました。06時30分にロンドンを出発して約2時間で到着です。

始発電車の出発が遅い日曜日は10時10分頃に会場に入りました。10時開始の最初のフライトはセキュリティチェックの列から眺めました。スウィンドン駅からバスステーションまで徒歩5分を走ればもう少し早く着いたかもしれませんが、参加して2日目で体力がないのと、すでに飽きた大体撮影が終わっていたのでそこまで頑張りませんでした。

3日間で18万人。単純に割り算すると1日6万人。そのへんの航空祭の半分以下の来場者数。会場が広く分散するので、中は混み合いません。トイレも並ばず利用できます。

会場の様子

会場案内図。広いです。端から端まで2kmほどあります。

会場がゾーンごとに色分けされていますが、別に他のエリアに入れないというものではありません。あくまで入場ゲートを決めるものです。車で来場するか、シャトルバスを使用するかで決まるようです。

RIATには様々な種類のチケットがあり、カメラマン御用達のFRIATは3万円もしますが、早々に売り切れます。今回はそんな高いチケットは購入せず、一番安い入場券(+駅シャトルバス往復)のチケットで入りました。一番安いチケットでも滑走路を見渡せる場所に陣取れますので、十分でした。

そのフリーエリア。レジャーシートを日本から持ってきたほうが良さそうです。会場で椅子が10ポンドぐらいで売ってますが、日本に持って帰るのはしんどそうです。

会場真正面のフリーエリアは、正面に有料ゾーンのテントがありますが、

ちょっと端に移動すれば、有料ゾーンじゃなくても滑走路沿いに陣取れます。

ここまで寄れます。

カメラのバッテリーとSDカードは自衛隊の航空祭の数倍は用意したほうが懸命です。高いですけど会場には各種メモリーカードも売ってます。SDカードがいっぱいになっても安心。ちなみにここではレンズも売ってます。

飲食店は多数。お店の数が多いのでそんなに並びません。ハンバーガーやフィッシュアンドチップスなんかが定番でしょうか。味はイギリスですから期待してはいけません。大体1食10ポンドから(1,500円~)。

そして飲み物も高いです。500mlのペットボトルが2.2ポンド、300円以上します。ところどころにある無料の給水場で水を補充して飲んで過ごすと、安く済みます。RIAT期間中の天気は曇りが多いそうですが、ありがたいことに2018年のRIAT土日は快晴となりました。熱中症対策は必須です。

地上展示

10時からフライトが始まります。フライトが始まると地上展示を見ている時間はないので、それまでに見て回ります。地上展示だけで200機ほど並んでます。1時間半かけてほぼ全機体撮影しましたが、掲載する機体はキリがないので抜粋。

トーネード

レッドアローズのBAe Hawk

ウクライナのSu-27UB。飛行展示を行った機体は単座ですが、こちらは複座。ちなみに飛行展示を行う機体は滑走路を挟んで北側に駐機しており、地上展示は行われません。一般開放されているのは基地の南側です。

我らがJASDF Kawasaki C-2輸送機。日本の航空祭で展示される際には機内見学に長い列ができますが、こちらは並ばずにすぐ機内に入れました。決して海外で人気がなかったわけではなく、展示されている航空機が多すぎて観客が分散しているためです。

ユーロファイターとグリペン

各国のF-16

B-1B

数が多いのでテキパキ見て回ります。

チャレンジャー2。戦車もありました。

展示飛行

2,000円ほどのパンフレット買ったら、フライトスケジュールが付いてました。順番や時間帯は当日多少前後します。本当に休み無しで飛びます。5分以上フライトが途切れることは、ほとんどありません。アクロバットチームだけで5チーム以上がフライトします。耐久戦の始まりです。お昼休憩も無いので、どこかのプログラムをスルーして昼飯を調達に行くか、事前に購入して持ち込んでください。

金曜日、土曜日のスケジュール。

日曜日のスケジュール

ギリシャ空軍のF-16。CFT付き。

ラファール

フランス海軍仕様です。

ヨルダンのエクストラ

フィンランドのNH90 TTH

F-35とP-51とスピットファイアのヘリテージフライト

ユーロファイター。こちらはイギリス軍の。

ポーランドのF-16C。F-16多いです。

Vampire FB.52とVampire T.55

レッドアローズ

イギリス空軍100周年なので、「100」の文字。今年は会場のあちこちに「RAF100」の文字が書かれています。

スペインのパトルーラ・アギラ

第2次世界大戦頃の機体各種

ユーロファイター。先日ロンドンで行われたRAF100フライパスの再現です。

トーネード

イギリス軍のF-35B

カナダのCF-18

第1次世界大戦の機体いろいろ

ウクライナのSu-27P

チヌーク

予定にはなかったB-2がサプライズ登場。わざわざイギリスまで飛んできたのに1パスだけで帰りました。

A400M

JAS-39Cグリペン

M-346

PC-7

ベルギーのF-16

スイスのF-18

PC-7デモチームとホーネットが合流

ミラージュ2000C。フランス空軍のクトゥーデルタ(Couteau Delta)というデモチーム。

イタリアのフレッチェ・トリコローリ

ラファール。こちらはフランス空軍仕様。

フィンランドのF-18C

ロンドンへ戻ります

すべての展示飛行が終わった18時半ごろ、会場を出ることにしました。展示飛行終了直後でも、帰りのシャトルバス乗るのに列はできていませんでした。行ったらすぐに乗れました。

帰路も渋滞せず、19時20分にスウィンドンバスステーションに戻ってきました。20時06分スウィンドン発ロンドンパディントン行きの電車に乗って戻りました。

この時期のイギリスは21時を過ぎても日本の夕方より明るいので、21時06分にロンドン到着後、ロンドン夜景撮影観光してきました。タワーブリッジやロンドンブリッジは22時を過ぎても観光客でにぎわっています。

※ビッグベンは2021年まで工事中です。

RIAT2018期間中、軽巡洋艦ベルファストの横にベルギー海軍のフリゲート艦BNS Leopold Iが停泊してました。元はオランダ海軍のカレル・ドールマン級フリゲートだそうです。

2年に一度開催されるファーンボロー国際航空ショーは、毎回RIATの翌週火曜日から開催されます。せっかくイギリスまで来たのだからとRIATと合わせて訪れる方も多いようですが、そんなに有給は取れません。日本に帰国しました。

持ち物

忘備録 RIATへの持ち物

  • パスポート
  • RIATチケット
  • 昼飯代(1食10ポンド前後)
  • スマホ + 通信環境 + モバイルバッテリー
  • レジャーシート(1人用でもOK)
  • 熱中症対策(日焼け止め/帽子/タオル/洗顔ペーパー/濡れティッシュ)
  • レインコート(突発的に雨が降ってきます。土日は快晴でしたが金曜日は雨が降ってきたそうです。)
  • カメラ
  • レンズ
  • SDカード(航空祭の数倍は覚悟)
  • バッテリー(航空祭の数倍は覚悟)

エアバンドは会場内へ持込可能だったようですが、どうせ本場の英語の管制は聞き取れなさそうなので日本に置いてきました。

服装は写真に写ってる方々を参考に。猛暑の日本よりは暑くありません。