ネリス空軍基地 ネリスエアショー 2016開催レポート・行き方ガイド

2016年11月12日(土)、11月13日(日)にアメリカ・ラスベガス郊外のネリス空軍基地で開催されたネリスエアショー(Aviation Nation 2016 – Las Vegas Air Show)に参加しました。

会場への行き方、プログラム、展示機、会場の雰囲気を紹介します。

ネリスエアショーとは

ネリスエアショーはネバダ州ラスベガス郊外のネリス空軍基地で開催されます。アメリカ空軍のアグレッサー部隊や、アメリカ空軍アクロバットチームサンダーバーズの本拠地です。観光地ラスベガスから近く、ついでにカジノやグランドキャニオン観光が楽しめるということで、日本人にも人気のエアショーです。

ラスベガス ストリップ(カジノ・ホテル街)からネリス空軍基地までは約16km。日本人が来場する方法は

  1. レンタカー
  2. タクシー
  3. 現地ツアーのバス

の3種類が挙げられます。

レンタカーは当然国際免許が必要ですし、右側通行の道路を運転できる気がしないので無し。タクシーも1人で行くには割高となるので、現地ツアーのバスを選択しました。

今回利用したのは「ネバダ観光サービス」さんの「ネリス空軍基地エアーショー鑑賞ツアー」。HPから料金を問い合わせました。

料金は一人 早割$110(通常$130)。2日間通しで参加の場合(航空マニア向け)2日間で早割$214(通常$250)です。日本人ガイドが同行しますが、基本的にホテルからの送迎のみで、案内などは含まれません。入場後は完全に自由行動ですが、セキュリティチェックなどの場面で英語が不安な方は、ガイドさんと一緒に行動すると良いでしょう。

現地集合のツアーに参加

現地オプションツアーなので、日本からラスベガスのホテルまでは自力で行きましょう。日本からラスベガスへの直行便はありません。今回はアメリカン航空を利用し、ロサンゼルス乗り換え。航空機のチケット代は、小松からラスベガスまで超格安の往復8万円(小松-羽田-ラスベガス)でした。

朝、ホテルのロビーに集合。ぞろぞろとそれっぽい日本人が集まってきます。指定された時間に、ガイドさんが迎えに来ます。バスはラスベガスの主要なホテルを回ります。今回宿泊したサーカスサーカスというホテルが、ピックアップポイントの中では一番北側。つまり、一番最後の経由地になります。このツアー、マニア向けに会場にできるだけ早く到着できるよう集合時間が早めです。

ホテルからエアショー臨時駐車場まで、45分ほどで到着しました。このバスがほぼ満員になるぐらいの参加者がいました。50人以上は居たと思います。このオプションツアー、日本人向けなので参加者は日本人のみです。

入場

バスを降りて、セキュリティチェックを通ります。ポケットにライターなどを入れてないか英語で質問されます。ネリス空軍基地送迎ツアーとしての団体行動はここまで。あとはエアショー終了後の集合時間までフリーです。英語や単独行動が不安ならガイドさんと行動しても構いません。ガイドさん御一行は無料の観覧席でまったり鑑賞されていたようです。

セキュリティチェックを通ったあと、今度は基地が用意したシャトルバスで臨時駐車場からネリス空軍基地へ向かいます。

ネリス空軍基地へ到着。C-5が出迎えます。

サンダーバーズの本拠地です。

自衛隊の航空祭ほど混雑はしません。基地も広いです。

混雑するのはサンダーバーズのウォークダウンに、多少人混みができる程度でしょうか。

飲食店・トイレ

トイレや飲食店も特に行列はできません。片言の英語で注文も余裕です。ただAmazonで購入したSIMの通信速度は落ちました。画像付きでツイートを送信すると30分もかかります。これは入間基地航空祭と同じ。

地上展示

RIATほどではありませんが、10時からフライトを開始すると地上展示を見て回る暇はなくなるので、先に地上展示を見て回ります。全部紹介するとキリがないので一部抜粋。

B-1B

T-38

アグレッサーのF-16

F4Uコルセア

アパッチ・ロングボウ

RQ-1プレデター

オスプレイ

TC-135S

F-15C

A-10

オランダ軍のF-35がおいてありました。

オランダ空軍向けF-35A初号機F-001。なんでネリスにおいてあるんでしょう。ルーク空軍基地ならパイロット訓練センターがあり、航空自衛隊など各国のパイロットが訓練しているのでわからなくもないのですが。

ドラケンインターナショナルという民間のアグレッサーが運用するA-4

飛行展示

フライトの開始です。C-17からパラシュート部隊が降下。パラシュートを開いたあと、国旗をなびかせ国歌とともに着地しました。

West Coast Ravens RV Formation Team。民間人によるデモフライトです。22機編隊。

C-17

QF-4E。標的機に改造済み。これがアメリカでのF-4ラスト展示飛行だったそうです。AF 74-1638は翌月、標的機として撃墜されることなく退役。

PB4Y-2 N2871G

九九式艦上爆撃機のレプリカ。ベースはBT-13

P-63F

日本の米軍基地でもおなじみの爆薬も使います。

F-86

Mig-15

アグレッサーが基地に攻撃をしかけてきて、F-15Eがスクランブルに上がり迎撃する感じのデモ

アグレッサーのF-16。背景が岩肌が露出した山なので、日本とはまるで雰囲気が異なります。どことなく安っぽいCGにも見えてしまいます。

こちらもアグレスのF-16。各機塗装パターンが違うのは日本と同じ。テールコードの「WA」はネリス空軍基地所属を意味します。

ストライクイーグル

A-10

F-15D

F-22ラプター

ヘリテージフライト。F-22とF-35A、F-86がフライトします。

DC-10エアタンカー。空中消火のデモ。

海軍機もいます。F-18E。

サンダーバーズ

サンダーバーズのフライトが始まります。

撤収

サンダーバーズのフライトが終わると日が落ち始めます。現地ツアーの集合地点に戻り、シャトルバスで駐車場へ。ツアー会社のバスに乗ってラスベガスのホテルへ戻ります。

ツアーだと、集合時間が決まっており、地引網まで楽しめない!と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、海外エアショーは自衛隊の航空祭とは比べ物にならないほど高密度で飛行展示が行われますし、基地も広く地上展示を見て回るだけでかなり疲労もたまるので、ちょうどいいぐらいです。

ついでにラスベガス観光

帰りのバスは、自分の泊まっているホテル以外でも下ろしてくれるので、ベラージオで下ろしてもらい、噴水ショーを見学しました。

2016年は「ネリスエアショー」と「ラスベガスマラソン」の日程が重なりました。エアショーとマラソンが同じ日程でも問題ないホテルのキャパシティに驚きです。

翌日、2日目のエアショーに参加しました。昨日より天気が良かったことを除けは初日土曜日と流れに違いはありません。ショーの内容も同じでした。1日のみの参加でも十分かもしれません。2日目は天気が悪かった時の予備日ぐらいに思っておきましょう。