航空自衛隊 小松基地に所在する飛行教導群、通称「アグレッサー部隊」に所属するF-15J/DJ戦闘機の一覧です。アグレスのF-15には識別のためカラフルな模様が描かれており、新色が姿を現すたびに、「春の新色~」などとファッションのように話題となります。IRANの際に塗装が落とされるので、年に数回新色が誕生します。
目次
アグレッサー部隊の機体
飛行教導群にはT-4も含めて約10機の航空機が配備されています。
 
主に複座(2人乗り)のF-15DJを使用しますが、単座のJ型を使用することもあります。
 
たまたまなのか意図的なのかはわかりませんが、配備される機体はF-15MJ(近代化改修機)が多め。でもF-15SJを好むパイロットも多いのだとか。
 
前席・後席どちらも飛行教導群のパイロットが搭乗しますが、後席に別部隊のパイロットを乗せて研修を行うこともあります。
 
訓練でTAC部隊の敵役を務めるため、区別がつきやすいよう迷彩柄のような識別塗装が施されています。視認性を低下させる目的ではありません。逆に目立ちます。
 
また、機体によって役割が異なるため、それぞれ塗装の色やパターンが異なります。パイロットや整備士のアイディアから、趣旨に見合ってカッコいいデザインを選定します。
 
なお塗装が特殊なだけで機体の性能や仕様は、ブルーインパルスのように特別仕様というわけではなく、他のF-15と違いはありません。
 
IRAN明けで小牧の三菱重工から運んできた時には通常塗装ですが、すぐに部隊内で塗装が行われます。F-15のIRANは54か月(4年半)に1度行われるので、塗装の寿命は長くても4年ちょっとです。
 
DJは後席のスペースを確保するために、コックピット後方の電波妨害装置「J/ALQ-8」を省略しています。
 
そのため普段は外付けの電波妨害装置「AN/ALQ-131」を胴体中央に装着しています。ですので基本2タンク運用となります。タンクにも塗装が描かれていますが、機体のパターンと一致しないことがよくあります。
 
2016年6月に宮崎県の新田原基地から石川県の小松基地へ移転。
 
以前まで第303飛行隊が使用していた格納庫を使用。
 
303飛行隊は基地南側の掩体地区へ移動。空港デッキから見て左から、アラハン、救難、3063SQ、アグレス、管制塔、303SQの並びに。
 
小松に移転はしましたが、アグレッサーは年の半分は巡回訓練のために他の航空自衛隊TAC部隊のいる基地へ出張しており、小松に見に来ても空振りすることがあります。
 
隊舎にコブラマークの旗が掲げられていない日は飛びません。
 
また、T-4も1機もしくは数機配備されており、無線で「スカル」というコールサインが聞こえてきても実際にはT-4だったということがしばしばあります。ここしばらくはエンジン不具合の問題で後回しにされていましたが、アグレスにもT-4が復帰しました。
 
たまにタンクがスペマになります。
 
アグレッサー40th記念塗装タンク
 
一覧
小松基地に移転してからの塗装です。新田原時代は追えていませんので、航空自衛隊アグレッサー アーカイブス01/02を購入して読んでください。
1990年のF-15への機種更新時に各塗装に公式の愛称がつけられましたが、現在の愛称は地元のファンが勝手に呼んでいるものであり、公式の呼称ではありません。何となくTwitter等で呼ばれている愛称を列挙しました。
#090
2025年10月 IRAN明け。2025年10月、塗装した状態で姿を現す。
#084
#081
2025年01月 IRAN明け。2025年04月塗装した状態で姿を現す。
 
 
#093
2024年06月 IRAN明け。2024年09月塗装した状態で姿を現す。
 
 
#074
2024年01月千歳基地から移籍。2024年06月塗装した状態で姿を現す。2025年8月、塗装が落とされる。
 
#095
2023年07月IRAN明け。2023年11月塗装。
 
  
  
  
#087
2023年01月IRAN明け。2023年03月塗装。
 
 
 
#070
2022年10月IRAN明け。2022年12月、塗装された状態で姿を現す。
 
 
#092
2022年04月IRAN明け。9月5日、塗装された状態で初飛行。
 
 
過去の塗装
IRAN入り等で離脱した順に掲載します。IRANは塗装された順番で入るわけではありません。IRAN後はアグレスに戻ってきたり、別部隊へ行ったりと様々です。
IRANは約半年かかります。
#090
2020年11月~。「緑のミノカサゴ」、「ミドカサゴ」、「ワカメ」、「抹茶」、「メロンクリームソーダ」。2025年02月、IRAN入り。
 
 
 
#082
2020年8月~。「フランカー」、「ラムネ」。2025年1月、塗装が剝がされた状態で姿を現す。同月、IRAN入り。
 
 
 
#097
2023年07月塗装。2024年07月、塗装が落とされる。2024年09月、IRAN IN。
※撮影できず
#096
2019年9月~。全面黒塗装。「クロ」、「ブラックイーグル」。2024年1月、塗装が落とされる、2024年2月、IRAN IN。
 
 
 
  
#093
2019年6月~。幻惑迷彩。「奥さん」(093は何の塗装でも、そう呼ばれることが多い)。2023年8月、塗装が落とされる。2023年10月 IRAN IN。
 
 
 
#094
2018年11月~。「ジーパン」。2023年2月、塗装をはがしている様子が防衛省のtwitterに公開される。2023年4月 IRAN IN。
 
 
 
 
#076
2019年4月~。砂漠迷彩。「イスラエル」、「デザートイーグル」。2022年11月、塗装を落とす。2023年3月 IRAN IN。
 
 
 
 
#095
2020年3月~。「ベニトカゲ」。2022年9月19日(月・祝)の小松基地航空祭にて、塗装が落とされた状態で展示。2022年11月 IRAN IN。
 
 
#949
単座のF-15J。2022年7月~8月。塗装されることなく部隊マークが剥がされ離脱。
#070
2018年8月~2022年4月。
 
 
 
#083
2021年2月~2022年1月。「トラ」、「タイガー」、「ラムちゃん」。
17時30分ごろにレーダーから消失。小松基地沖で墜落したとみられています。墜落した機体の機番(32-8083)が航空幕僚監部より報道発表されています。
 
 
#074
2017年9月~2021年2月。「ワカメ」。
 
 
 
#083
新田原2016年1月~2020年6月。「ガメラ」。新田原時代最後の塗装。IRAN後もアグレッサーに復帰し、トラ塗装に。その後墜落。
 
 
 
#090
新田原2015年12月~2020年4月。「フランカー」
 
 
 
 
#082
2018年7月~2020年1月 IRAN入り。「ミノカサゴ」。
 
 
 
#081
新田原2015年3月~2019年2月。「ゼブラ」。
 
 
#096
新田原2015年2月~2018年11月。
 
#098
F-15J/DJ最終製造機。新田原~2018年10月。「アメーバ」。IRAN明けに306SQへ。
 
 
 
#088
新田原~2018年5月。
 
 
 
 
#095
新田原2014年12月~2017年12月。IRAN入りしたあとは303SQ。その後アグレスに復帰。
 
 
 
#908
単座のF-15J。新田原2016年3月~2017年4月。通常塗装に戻されたあとも、しばらくアグレッサーで運用。その後IRAN入りして千歳の201SQへ。
 
人気投票
毎年小松基地航空祭のアグレッサー格納庫において、機体の塗装の人気投票が行われています。
※何れも航空祭の途中で撮影したもので、最終結果ではありません。最終結果、SNS等で発表があればいいのですが。
2016年
 
2018年
 
 
 
2019年
 
2023年
 
  




 
	        		             
	        		             
	        		             
	        		             
	        		             
	        		             
	        		            