F-35 小松基地へ初飛来 試験飛行の様子を撮影

小牧FACO(最終組立・検査: Final Assembly and Check Out)に隣接する県営名古屋空港のILSが点検中のため、日本で製造中のF-35が小松基地で飛行試験を実施しました。来年5月までの点検期間中、10数回小松上空でテスト飛行が行われます。着陸はしません。

F-4EJ置き換えのためのF-35Aは、4機(AX-1~AX-4)をアメリカで製造し輸入、30機(AX-5~)を小牧基地(県営名古屋空港)に隣接する三菱重工の敷地内にある「小牧FACO」で製造しています(コストの問題でAX-35~AX-42 8機と、F-15SJ置き換え分のF-35A/F-35B 105機は輸入に切り替え)。これまでのF-15JやF-4EJのようなライセンス生産ではなく、三菱重工は実質的にロッキードマーチンの下請け扱いになります。

2018年度までに14号機(AX-14 #714)までの生産が完了して三沢基地の第302飛行隊へ納入されていましたが、2019年4月に発生したAX-5 #705の墜落の影響を受けて、新造分の試験飛行も中断されていました。2019年9月から小牧での飛行試験を再開し、9月2日(月)にAX-15 #715が初飛行、9月3日(火)にAX-16 #716が立て続けに初飛行しました。

着陸時に使用する小牧のILSが整備中のため、ILSの試験を小松基地で実施すると発表があり、9月4日に初飛来との情報が当日の新聞で告知されました。

9月4日(水)

新聞で初飛来が報じられたその日、小松共生の丘へ。駐車場は満車。県外ナンバーも多数。が、この日は小牧で大雨。結局F-35Aが飛来しないどころか、小松基地航空祭の予行もなくノーフライト。空振りでした。

9月5日(木)

翌朝。新聞では天候不良のため5日に延期になったとの記事。再び小松基地周辺で待機するもF-35離陸の情報はなし。小牧の天気はそこまで悪くはなかったのですが、飛行経路上の天候が悪かったとのこと。小松基地上空、岐阜基地のF-4やF-15が飛んでましたが・・・、岐阜から来れるなら小牧からも来れるのでは。

この日、航空祭の予行は行われていました。午前中に大編隊、午後一でオープニングフライト、その後機動。

アグレスは通常訓練。新色#096も飛んでました。

9月6日(水)

3度目の正直なるか。小牧と小松の天気は良好。9時7分ごろに小牧をF-35が離陸したとの情報。小松はRW24側にILSはなく06にのみに設置されているので、RW06アプローチエンドで待機。

待ってる間にアグレスが機動飛行始めましたが、この位置からでは全然楽しめないので、歯がゆい思いをします。

10時28分ごろ、小松基地 RW06にF-35A AX-16 #716がアプローチしてきました。離陸から約1時間半。結構長いこと飛んでます。

パイロットは外人の方。F-35のテストフライトは、三菱重工やADTW(飛行開発実験団)ではなくロッキードマーチンのテストパイロットが担当されているとか。チェイス機は見当たらず。

お腹にはレーダーリフレクターが装着されています。ステルス戦闘機ですが、この状態ではわざとレーダーに映ります。

小松基地を1回シミュレーションアプローチしただけで、すぐに帰投しました。着地もしないのでタッチアンドゴーではなくローアプローチ。滑走路中ほどで高度を上げる可能性があったのでアプローチエンドで待機しましたが、RW24側で待機されていた方々の写真を見る限り、そこまで高度は上げずに低高度で滑走路上空をフライパスしたようです。新聞の予定では別の機体(AX-15?)が飛来するとも書かれていましたが、この日は1機のみでした。

自衛隊のF-35は2019年9月現在、製造地である小牧基地、テストのため岐阜基地、配備先である三沢基地、着陸代替地である松島基地以外に飛来したことはありません。小松飛来を拝むことができました。ネリスADEXRIATなどでF-35は散々見てきましたが、日の丸F-35を見るのは初めて。3日がかりでようやく撮影できたので感無量です。