エアフォースワン 横田基地フレンドシップフェスティバル開催中にサプライズ着陸

東京都福生市にある在日米軍/航空自衛隊 横田基地にて「日米友好祭フレンドシップフェスティバル2022」が2022年5月21日(土)~22日(日)の2日間、開催中。最終日の午後、バイデン大統領を乗せたアメリカ大統領専用機エアフォースワンことVC-25が、来場者がまだ基地内にいる真っただ中に着陸しました。これまでのエアフォースワンの警備体制からは考えられないサンプライズゲストに、大勢の来場者が興奮し、強固な日米関係をアピールする場となりました。

昨日に引き続き、再び横田基地へ。拝島駅で降りて、入場ゲートへと続く列に並びます。

列に並ぶこと1時間。ゲートに到着。昨日は2時半並びましたが、今日は列裁きを改善したのか早くなりました。

身分証明書の提示と持ち物検査。バックの中身のチェックや、写真付きの身分証明書を提示できないと入場できないという厳しめの検査ですが、それでもエアフォースワンを相手だと思うと、この程度で大丈夫なのか逆に不安になります。

入場後、歩いてエプロン地区へ。昨日とは打って変わっていいお天気。来場者も多数。

航空機が多数展示されています。地上展示や展示飛行の様子は昨日の記事へ。

展示飛行はそれほど多くないイベントですが、滑走路を見渡せるエプロン最前列は、3~4層になる大勢の人。エアフォースワンのために、朝早くから場所取りをされていたようです。

脚立は他の航空自衛隊 航空祭と違って持ち込み禁止とはなっていなかったためか、多数。あまりいい印象はありません。どこもこんな調子だったので、無理して滑走路前に陣取るのはやめました。

大統領来日関連でまず最初に現れたのは、ボーイング787。

元アエロメヒコ航空 。P4-787。コムルックス・アルバの機体。

日本に来る前の大統領滞在先である韓国から、大統領より一足先に、記者団を乗せてきた機体だそうです。

滑走路を挟んで基地の反対側では、アメリカ陸軍のチヌークが待機。

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UH-1N #96646が上空を警戒。当初午後5時で地上展示エリアは閉鎖される予定でしたが、6時まで延長するとのアナウンスが。エアフォースワンがこのあと着陸するとアナウンスすることはないものの、基地側はエアフォースワンを見てもらう気満々です。

エアフォースワンは日本時間15時過ぎに韓国のオーサン空軍基地を離陸。17時過ぎに横田アプローチにコンタクト。RWY36にILSアプローチでやってきます。

17時2分。エアフォースワンが基地の南側に姿を現しました。

羽田空港ではなく、本当に基地祭真っ只中、大勢の一般市民が見守る中にアプローチしてきます。G20の伊丹では通常RYW32Lを使い離陸するところをまさかのRW14Rで離陸したり(14の悲劇)羽田に来るときには展望デッキを閉鎖するようなセキュリティの機体が、こんな衆人環視の中に降りてくるとは思いもしませんでした。

特に戦闘機の護衛などもありません。

もともと来日の日程は24日でしたが、ずれて22日になりました。友好祭を中止にする選択肢もあったでしょうが、あえて一般市民が見守る中で着陸することで、日米関係の絆をアピールする狙いがあったとの考察も見受けられます。

今回の機体は28000。3年前のトランプ大統領来日のころは整備中で、29000を使用していたため、久しぶりの来日となりました。

タッチダウン

せっかくなので、一般市民と絡めて撮影。

大統領の執務室は機体右側だったはずなので、おそらく大統領はこの群衆は見えなかったでしょう。

機体が真正面に来た時に、別のミラーレスに持ち替えて撮影したらピントが全く合わず完全な失敗ショットに・・・・。供養するためにあえて掲載。

VC-25は基地東側の誘導路を通って、管制塔横のエプロンを目指します。

一般公開されていない基地北西のエリアを使用するのかと思いましたが、東側に来たのでまた群衆の前に姿を現しました。

機体右側。バイデン大統領の執務室から、こちら側が見えたでしょうか。

スポットイン。エンジンを停止し、タラップを取り付けます。すぐ横にはVH-3Dシーキングが待機。

あとでテレビ映像見たら、ここで林 外務大臣が握手でバイデン大統領を出迎えたようです。

VH-3Dシーキングに乗り換え。マリーンワンとなります。

2機体制ですが、どっちに大統領乗っていたのかはここからでは確認できず。赤坂へ向けて飛び立ちました。

チヌーク3機も後を追います。

これらのチヌークには、記者団やシークレットサービスなどの随行員が乗り込んでいます。

赤坂ではビーストに乗り換えて、アメリカ大使館に向かったようです。

残ったVC-25。24日まで横田基地で待機するようです。

着陸を取り逃した方も、目の前に駐機してくれたのでシャッターチャンスがずっと続きました。

しばらくして予備機のC-32が飛来。

VC-25の2機体制ではなかったのが残念。機体は#90016。

エアフォースツーというのは、予備機ではなく副大統領搭乗時のコールサインなので、この予備機はただのSAM***。

コールサインは無線の英語が流暢すぎて聞き取れませんでした。

17時44分。その予備機が横田基地に着陸。

西側の誘導路は一般公開エリアで使えず、東側はVC-25が塞いでいるので滑走路をタキシング

予備機も東側に向かうようです。

こちらでエンジンカット。

しばらくしてグロマスが着陸。

このC-17も韓国から飛来。

赤坂からヘリ5機が返ってきました。

延長していた展示エリア一般開放も終了。徐々に追い出されます。

スタージイベントや屋台は夜遅くまで続きますが、目的は達成したのでここで帰投しました。