2023年10月17日(火)~212(日)に韓国 ソウル郊外 城南市の「ソウル空軍基地」で開催された、「ソウルエアショー(Seoul International Aerospace & Defense Exhibition 2023 – Seoul ADEX 2023)」へ参加しました。ツアーは利用せず、個人旅行。ADEX2017、ADEX2019に続き、3回目の参加で、コロナ禍以降4年ぶりの海外旅行でした。
会場への行き方、プログラム、展示機、会場の雰囲気を紹介します。
目次
ソウルエアショーとは
ソウルエアショー(ADEX)は、隔年でソウル近郊の「ソウル空軍基地」にて開催される兵器の見本市です。韓国の国産兵器や米軍機など、様々な機体が展示されます。ちなみにアナウンスではADEXは「アデックス」と読まれていました。
火曜日~金曜日はビジネスデー、土曜日・日曜日がパブリックデーとなっており、入場券を購入すれば我々日本人でも入場することができます。パブリックデーでは飛行機ファンや家族連れ、そして日本人が大勢参加しています。
韓国空軍の「ブラックイーグルス」は世界各国のアクロバットチームをよく研究しており、世界最高レベル・アジアナンバーワンとの呼び声も高いチームです。
行き方
韓国は地下鉄が異常なほど安く、乗り方も簡単で、券売機も日本語対応。拠点のホテルは会場周辺でなくても、ソウル市内のどこでも問題ありません。気持ち、往十里駅での乗り換えを考慮すると、地下鉄2号線の駅近くのホテルが便利です。
空港で最初にT-moneyカード(SuicaみたいなICカード)を購入しておくと、毎回行き先を調べてきっぷを購入する必要もありません。T-moneyカードには20,000ウォンほどチャージしておけば、韓国に3日間滞在するぐらいなら空港往復も含めて十分です。
会場となる「ソウル空軍基地(서울공항)」はソウルの郊外の城南市に位置しています。盆唐線等を利用して、最寄り駅の「牡丹駅(モラン駅)」を目指します。往十里駅(ワンシムニ駅)から40分ほど。土日の8時ごろの車内はそれほど混み合いません、座っていけます。
車内の半分はエアショーの観客です。周りに合わせて、モラン駅で降りましょう。盆唐線は日本語の案内はありませんが、英語の案内(Moran)は表示されます。
モラン駅から会場まで徒歩15分ほど。シャトルバスも運行しているようですが、乗ったことはありません。Google map 見ながら周りについていけば大丈夫です。ちなみにNever mapだとソウル空軍基地の航空写真は「森」になっており、隠匿されています。
【土曜日】朝8時半ごろ。基地の前に到着。9時から会場がオープンするようで、列ができていました。
【日曜日】前日より早く8時ごろについたはずですが、更に長い列。ADEXの注目度が高くなっていいるのか、来場者が4年前より格段に増えていました。
セキュリティゲートまでの長い列
入場
入場は有料。チケットが必要です。事前にオンラインで購入することもできますし、会場で購入することもできます。会場のチケット売り場には、日本語が話せるスタッフがいました。
手荷物検査。カバンにはカメラやレンズ、モバイルバッテリー入っていましたが、特に問題なし。なお、飲食物の持ち込みは禁止です。
土曜日は8時半から並んで9時15分に入場。日曜日は8時から並んで9時30分に入場、フライトが始まるギリギリに入場できました。
会場の様子
会場は基地の南東。エプロンとRWY19/01の一部が一般開放されます。
ソウル空軍基地は滑走路2本を有する基地で、輸送部隊や偵察飛行隊、大統領専用機、在韓アメリカ陸軍のヘリコプター部隊が所在しています。
エプロンや滑走路上に航空機や車両が並び、ケータリングカー、トイレなどが用意されています。
会場内に臨時のコンビニ。お湯を入れるところもあり、カップラーメンを作って食べてる方も大勢。
トイレは数が多いので、並ばず利用できます。
ケータリングカー。だいたい1食1,000円ぐらい。飲み物は、水が100円、ジュースが200円ほど。
気温はちょっと寒いかな?という感じ。長袖の上着を1枚羽織るぐらいで十分。土曜日は雨降ったので朝は冷え込みましたが。
4年前まではそんなに混む印象がなかったのですが、今年はなかなかの混雑。以前は望遠レンズを持ち込んでる韓国人はほぼおらず、日本人ばかりだった印象ですが、今年は10万~20万円台のレンズを持ち込んでいる韓国人をよく見かけました。
ブラックイーグルスやF-22の前は、観客が何層にもなっています。
地上展示
地上に展示された無数の航空機を見ていきます。
CN-235
F-35A #20020。韓国空軍
KF-21 ボラメ
一般公開されるのは今回が初めてです。
アメリカ空軍のU-2
アメリカ海兵隊のMV-22 オスプレイ
アメリカ空軍のC-5 ギャラクシー
アメリカ空軍のKC-135R #0085
アメリカ空軍のC-17 #5153
ピッツS1 VH-PVX ポールベネットエアショー
KT-1
KA-1
T-50
FA-50
KUH-1 スリオン
KUH-1 スリオン
KAI LAH
KUS-FS
復活号
P-51
F-86F
F-5E
F-16C
F-15K
アメリカ海軍のEA-18G。岩国基地から。
アメリカ空軍のA-10 。烏山空軍基地から。
C-130
A330 MRTT
Icon A5 HL-C263
兵装展示
Bombardier Global 6500 9H-VBG
アメリカ海軍のP-8
P-3C
C-130
CH-47D
AH-64E
米軍関係
F-35B。岩国地基地の海兵隊 VMFA-242所属機 #13。
同 #02
このF-35B 2機は、日曜日の早朝に岩国基地へ帰投しました。セキュリティーゲート通過前で望遠レンズを出す時間がありませんでした。
烏山空軍基地 第36戦闘飛行隊フライング・フレンズ(Flying Fiends)の100周年記念塗装 F-16C。
F-16C
F-22 #047。ハワイのヒッカム基地から。
F-22 #093
ブラックイーグルス 予備機を含めて9機。
C-54 #50599
VC-118A #O-17661
展示ホール
エプロンに、巨大な展示ホールが用意されています。
韓国内外の防衛産業が多数出展しています。
ただしパブリックデーではブースに人も少なく、ただただ模型が展示してあったりパンフレットが置いてあるだけの状態となっています。
商談や話をしたいならビジネスデーに来ましょう。
今年タレスはお姉さん無し。
自動操縦ロボット。人間型である必要はない気がしますが、エリア88でこういうの見た気がします。
韓国空軍ブース
展示飛行
展示飛行のスケジュールは前日に公式サイトで発表。
1日目
パブリックデー1日目(土曜日)のフライトは以下の通り。
KT-1
T-50
アクロ機ではありませんが、外付けのスモーク発生装置をつけてのフライトです。
AH-64E アパッチ
ブラックイーグルス
エンジンスタート後観客の前でスモーク
滑走路へタキシング
会場裏から登場
以前見た時から、曲が変わってました。
トルネードランディングマニューバ
着陸後のキャノピーオープンで韓国の国旗。この演出かっこいいです。
反対側のエプロンでVIP用のヘリコプターがあわただしく稼働
VIP用のボーイング737 #B5101 が離陸
こちらも多分VIP用のCH-235 #02051
韓国の大統領専用機が離陸。
サウジアラビアに向けて、尹錫悦大統領を乗せて飛び立っていったようです。
ポールベネットエアショーのピッツ
KF-21 ボラメ
以前来たADEX2019ではモックアップが展示されてましたが、そこから4年で実際に製造。今年は6号機を引き連れて、デモフライトを見せてくれます。
ウエポンベイはなく、ミサイルはむき出しで搭載する模様。見た目のわりにステルス性はそこまで高くなさそうです。
KA-1
FA-50
A-10
HH-60
KAI LAH
F-22
ブラックイーグルス午後の部
この基地は午後から正面滑走路側が逆光になります。
大事な写真は午前中にキメましょう。
2日目
パブリックデー2日目。ADEX2023最終日。
KT-1
T-50
HALO。C-130から陸軍の空挺部隊がジャンプ。
スモークを出しながらのスカイダイビング。
韓国国旗など
パラシュートでアクロバティックなフライト。
間に飛行するC-130
B-52 がフライバイ。直前まで韓国空軍と航空自衛隊と共同訓練を行っていたようです。
CN-235 #40-102
ブラックイーグルス
F-22 デモンストレーション
ポールベネットエアショー
C-17
KA-1
FA-50
A-10
HH-60
KAI LAH
KF-21
F-16 デモチーム
F-22でもチームは出番以外の時、飛行機の前でキャッチボールしてました。
いざデモンストレーションが始まると、キリっとしてます。
ブラックイーグルス 午後のフライト。
雲が低く、ローショー。ブルーインパルスでいう4区分。
快晴時にはなかった演目が見られます。ちょっと飽きてきてたので、これはこれで助かります。
以上でADEX2023のプログラムは終了となりました。
帰宅
午後のブラックイーグルスが終わると、会場を出るのに少々渋滞します。
梨泰院のハロウィンの事故もあってか、警察が警戒していました。
といっても30~40分ほどでモラン駅に戻れます。
帰りの電車はそこまで込み合わず、座ってワンシムニ駅まで帰れました。
一度ホテルに戻って荷物を整理し、夜は明洞ぶらぶらするぐらいの観光はできます。