憧れのエミレーツ航空のファーストクラスへ搭乗しドバイへ行ってきました。往復130万円を超える路線ですが、当然そんな金額が払えるわけもなく、JALのマイルを使用し特典航空券での利用です。エミレーツはワンワールドアライアンスに加盟していませんが、JALと直接提携しており、提携社特典航空券としてJALマイルでチケットの手配が可能です。成田・羽田・関空-ドバイ ファーストクラス往復105,000マイルでした(2018年11月20日からは135,000マイルへ改悪されました)。
目次
チェックイン
成田空港 ターミナル2へ。特典航空券ではなく普通に購入した航空券であれば、東京23区からの無料送迎サービスが利用できます。
エミレーツのカウンターはB/C。18時からチェックイン業務開始です。
17時半ごろ、すでにエコノミーは列ができていました。
ファーストクラスチェックインカウンターでは、受付開始前にもかかわらず対応してくれました。カウンターのお姉さんは「ようこそ!」と両手を広げて出迎えてくれました。
チケットを発券。Dubaiの入国審査で提示するとFast Trackが使えるので、搭乗後も必要になります。
機内持ち込み荷物には「First」のタグをつけてくれました。
Priority Laneから優先保安検査を通り、出国審査へ。ここはJGCでのワンワールド便利用時と同じですから慣れたものです。
ラウンジ
出国後、エミレーツ航空専用のラウンジが利用できます。ラウンジはラウンジ専用の記事を書きました。
搭乗
今回の乗機 エアバスA380。エミレーツは成田・羽田・関空に就航していますが、成田EK319、関空EK317がA380-800での運行、羽田EK313がB777-300ERでの運行となります。必要なマイル数はどの空港でもかわりませんが、A380に乗りたかったのと、成田のエミレーツラウンジを利用したかったのでEK319便を利用しました。
A6-EOL。ドバイエキスポの宣伝が書かれたスペマ機。EK318便としてドバイから成田空港に飛来し、折返しEK319便になります。
搭乗ゲートは66番。ラウンジから徒歩10~15分。このゲートはA380に対応したゲートで、直接2階へ搭乗できます。EK319は基本的にこのゲートからの出発となります。
搭乗ゲート前。日本人の団体客がいましたが、ドバイ乗り継ぎでヨーロッパへ向かう模様。
EK319/JL5095。フライト時間11時間40分。
21時10分ごろ、出発50分も前ですが搭乗開始。ファーストクラスとビジネスクラスの搭乗列が同じ。せっかくなら分けてほしかったのですが、搭乗後すぐに進む方向が分かれるため、干渉しないようになっています。また、エコノミーはゾーンごとに搭乗する順番が異なるようです。
ファーストクラス・ビジネスクラスはアッパーデッキへ向かいます。CAさんが並んで出迎えてくれます。
ファーストクラスへ
前方のファーストクラスへ
往復130万円の世界です。
1-2-1の贅沢な配置。
どの座席も通路に面しています。
とりあえず真っ先に乗り込んで、他の客が乗ってくる前に写真を撮りまくります。
座席は高いパーティションで覆われており、プライベートな空間になります。
全14席に対して、利用者は10名ほどでした。ほとんどが外国人。皆さんドバイ到着後に乗り継ぎの方向へ進んでいったので。アラブのお金持ちや石油王ではなく、日本旅行から帰るヨーロッパ人のようです。
今回利用するお座席は「3A」。半年前にチケットを予約したので、座席はどこでも選択可能でした。1列目は誰かがトイレに行くたびに光が漏れて煩わしい、1列目と4列目は窓が2つしかないとのことなので、2列目、3列目がおすすめの座席。
機体に乗り込んですぐ、CAさんが座席まで案内してくれます。すぐに、座席の操作説明が行われます。担当してくれたCAさんは、黒人の男性の方でした。英語で説明してくれます。日本語が話せるクルーは6名乗務していたようですが、ファーストクラスで対応してくれた方々は日本語が通じないCAさんのほうが多かったです。英語喋れないでファーストクラスに乗る人が少ないのか、日本人CAはエコノミーがある1階に多く配置されていた模様。
ウエルカムドリンクはドンペリをお願いしました。もちろん飲み放題です。
座席前方には大きなスクリーン。タッチパネルとなっています。
ただ前方の大きなスクリーンを直接操作すると遠くて立ち上がらないといけないので、手元の操作用のタブレットを使うほうが多かったです。タブレット台座下には、CA呼び出しボタン、窓のブラインド上下、照明オンオフスイッチがあります。横の丸い穴はエアコンです。
更に小さいコントローラーが肘掛けの中にあります。ほとんど使いませんでした。
窓にあるスイッチを押すと、ドリンクが電動で現れます。ご丁寧にライトアップされていますが、冷えてませんし、コップにホコリが溜まっているので観賞用。必要なものは都度オーダーします。
座席外側。クロークがあります。ファーストクラスには頭上の荷物置きはありません。足元に置きます。
シートは電動。肘掛けのボタンか、タブレットから操作します。
ヘッドホンはノイズキャンセリング機能搭載。
肘掛けにつなぎます。
スクリーン前のテーブルにはアイクリームやおしぼり、リップバームが入っていました。鏡も光ります。
引き出しにはレターセットとボールペン。各種アメニティは使わずに、記念に持って帰りました。
テーブル下にはコンセント。肘掛け横にはUSB端子が2つあります。USBは充電だけでなく、スマホ内の写真や動画がスクリーンで表示できます。
男性用アメニティ。ブルガリです。ひげそりや歯ブラシ、ボディーローションなど。また、パジャマが配られます。男性用はMサイズからですが、このMサイズが日本人には大きくブカブカでした。復路では女性用のMサイズをもらいました。
シャワールーム
離陸までまだ時間があるので、トイレ・シャワールームを見てみます。
ファーストクラス専用のトイレは前方に2つあります。どちらもシャワールームが併設されています。
トイレ清掃専門のスタッフが乗っており、常に清潔を保っています。
シャワールーム用のアメニティ。ボディーソープ、シャンプー、コンディショナー、ボディローション。
洗面台。
シャワールームは入り口の横に設置されています。
利用するには予約が必要で、搭乗後CAさんにシャワールームを使う予定はあるか確認されます。着陸2時間前に使用したいと伝えておきました。
お湯は5分間しか使えません。こまめにオンオフして使いました。
また、シャワーブースのドアをしっかりロックしないとお湯がでません。
離陸
座席に戻ります。デーツが配られました。
手元のコントローラーで映画を吟味。日本語の映画もあります。
機内安全ビデオ。英語、アラビア語、日本語の3回上映します。
A380は垂直尾翼にもカメラがついており、機体の様子を重ねつつ前面展望が楽しめます。ただし、EK319便は太陽を同じ方向に進むので常に夜となります。成田空港からドバイに向けて、約12時間のフライトのスタート。
手元のタブレットにもフライトの情報が表示できます。メインスクリーンで映画などを鑑賞しながら、タブレットで地図やカメラ映像が表示できるので、とても便利です。
機内Wi-Fiは「OnAir」というアクセスポイントにつなぎます。パスワードがかかった座席名のWi-Fiが多数ありますが、それはコントローラ用のWi-Fiでそちらにつなぐものではありません。
エミレーツのスカイワーズに登録していれば、ファーストクラス搭乗者はWi-Fiが無料なはずですが、「会員IDに紐付いているフライトが無い」というエラーがでて無料では使えず。JALのマイレージ番号を登録していたせいでしょうか。20MBまでなら誰でも無料でWi-Fiが使えますが、150MB 9.99USDのプランを契約。Twitterに画像を投稿するのには時間がかかりましたが、許容範囲内。
離陸してすぐ機内の照明は落とされます。座席内に3個、間接照明があります。それぞれオン・オフできます。ちなみに離陸時には籠盛りのお菓子が一度片付けられますが、シートベルト着用サインが消えるとすぐに補充してくれます。
機内食&ドリンク
機内食とワインのメニューが配られました。好きなものを、好きなだけ、好きなときに食べることができます。
朝食は和食と洋食。
キャビアなどから始まる洋食のコース料理、懐石料理も。
メインはビーフテンダーロインステーキなど。デザートも様々。
ワインリスト。シャンパンはドンペリ。Dom Perignon ドンペリニヨン 白 ヴィンテージ 2009。
白ワイン、赤ワインのリスト。シャトー・レオヴィル・ポワフェレ2007。
デザートワイン、ポートワイン
ノンアルコール、ソフトドリンク、お茶、コーヒー
カクテル、ジン、ブランデー、ウイスキービールなど。
すぐに機内食のサービスが始まりました。テーブルを出してセッティング、赤ワインをいただきます。
洋食のコース料理にしました。
まずはキャビア。
ステーキ。
デザートはフルーツタルト。ゴディバのチョコもついてきました。もっと食べたかったのですが、すでにラウンジでもあれこれ食べていたため、とりあえずここでストップ。
機内食が終わると、更に暗くなり就寝モード。1時間5~7万円のフライト、できるだけ寝ないで過ごします。
機内を散策
機内前方を見てみます。
ファーストクラス専用のバーがあります。でも、注文すれば座席までもってきてくれるので利用している方はいませんでした。ほぼ飾り。
ビジネスクラス
2階席後方はビジネスクラス。ビジネスクラスも1-2-1の配列です。
照明はピンクや青に切り替わります。
ビジネスクラスの座席も十分快適に過ごせそうでした。
バーコーナー
ビジネスクラス後方には、バーコーナーがあります。
カクテルなどを作ってくれるそうです。ビジネスクラスの乗客らが利用していました。
ファーストクラスのお酒のほうが高いのですが、せっかくならここで注文してみるのもありかもしれません。
シート
やっぱり眠くなってきたので、寝ます。ベッドを作ります。CAさんにお願いすればベッドメイキングはすべてやってくれますが、自分でやってみます。照明をすべてオフ。
座席をフルフラットへ。
シーツと布団を敷いて、ベッドの完成。ドアも完全に締めます。ドアの開閉も電動ですが、正直ドアくらいはいちいちボタン押すより手動のほうが扱いやすかった気がします。トイレでパジャマに着替えて、歯磨き。ベッドに戻り4時間ほど仮眠しました。1時間5万円なので、20万円分の時間を寝て過ごす・・・。
天井には、星空の演出。
朝食
起床。座席をもとに戻し、さっそく食べれるだけ食べるチャレンジのスタート。和食の朝食を注文。本当は懐石料理を頼みたかったのですが、まだお腹はいっぱい。
日本発の便ですから、日本食はしっかりしています。
時間をおいて、チキンカレーも注文
ミルクチョコレートのデリース
シャワールームを利用し、リフレッシュ。パジャマから着替えて荷物を整理。スマホのSIMを現地のものに差し替えて、財布のお金もディルハムに。
着陸
これから着陸するドバイ国際空港と、ドバイの夜景が見えてきました。
ドバイ国際空港に到着。1時間ほど遅延しました。余分にファーストクラスが楽しめました。
A380専用のコンコースAに到着。2階から直接出ることができます。
横にもA380がずらり並んでいます。さすがA380最大のオペレーター、エミレーツ航空の本拠地。
ファーストクラスの乗客は搭乗券を提示すると、優先入国審査のレーンが利用できます。搭乗券は無くさず持っておきましょう。また、荷物も優先して出てくるはずですが、リュックだけで預け荷物が今回なかったので利用せず。
今回は金曜日 朝5時の到着。金曜はイスラム教のお休みで、ドバイメトロの営業時間は午前10時から。前述の通り特典航空券では送迎サービスは利用できないので、目的地へはタクシーを利用しました。といってもホテルに預ける荷物なども特に無く、休憩する必要があるほど疲れてはなかったので、ブルジュ・ドバイの展望台「At the top」へ。夜景が有名ですが、日の出鑑賞のため早朝も開業しています。ただ飛行機が遅延して、ファーストクラスを余分に楽しめたのは良かったのですが、ブルジュ・ハリファに到着したころには日の出の時間は過ぎていました。
続き:復路のEK316便はこちらから。